「安心して存在できる世界」を
自分の手でつくる人生プロジェクト
Soul Rebootは、講座をつくろうと思って始めたものではありません。
人は、なぜ大切にし合えないのだろう。どうすれば、互いの尊厳を失わずに安心して共に生きられるのだろう。
私は、その答えをずっと探していました。これは、私が心底欲しかった世界を自分の手でつくるための、人生をかけたプロジェクトの物語です。
私は、ずっと「蚊帳の外」にいた
私の中には、幼い頃から消えない悲しみがありました。それは、ひと言で表すなら、「私は、いつも蚊帳の外にいる」という感覚です。
5歳から、私は他人の家に預けられて暮らしていました。家族旅行に連れていってもらったときも、そこに参加してはいるけれど、どこか「本当の家族ではない」という感覚がありました。親族の集まりでは、「あなただけ関係ないから」と言われたこともあります。親しかった人との関係でも、先にあった私との約束が家族の都合で何度も変更されました。そのたびに、胸が詰まりました。
私はずっと、「私も、あんなふうに家族と行き来したい」「安心して帰れる場所が欲しい」「誰かにとって、後回しにされない存在でありたい」と思っていたのだと思います。けれど、本当に欲しかったものは、単に「家族」という形ではありませんでした。
小さな私は、諦めずに待っていた
この悲しみに気づいたとき、私は思いました。小さな結ちゃんは、ずっと待っていたのだ、と。誰かが迎えに来るのを、ただ受け身で待っていたという意味ではありません。
何度傷ついても、「そんな関係は存在しない」と完全には諦めなかった。人間関係に失望しても、「人なんて信用しない」という結論だけには閉じこもらなかった。心のどこかで、本当は、もっと別の関わり方があるはず。人は、支配や我慢ではなく、尊重によってつながれるはず。と信じ続けていたのです。
それは、弱さではありませんでした。むしろ、私の中に昔からあった、しぶといほどの生命力だったのだと思います。小学生の頃、父の会社の社員旅行に参加したことがあります。私は乗り物酔いがひどく、何も食べられないほど具合が悪くなっていました。それでも、坂道を一番先頭で歩いていたそうです。苦しくても前へ進む。誰かに褒められるためではなく、自分の足で進む。
私は昔から、根性があり、芯の強い子だったのだと思います。ただ、その強さは長い間、耐えるために使われていました。我慢するため。壊れないため。一人でも生き延びるため。けれど今、その強さを別のことに使おうとしています。耐えるためではなく、望む世界をつくるために。
2020年頃、まだ名前のない構想があった
2020年頃、私は本を読みながら、漠然とした構想を抱いていました。「聖なるコミュニケーションのようなものをつくりたい」「人がもっと心地よく関われる方法を形にしたい」。まだ内容は曖昧でした。何を教えるのか、誰に届けるのか、どのような仕組みにするのか。何も明確ではありませんでした。
それでも、すでに私は、心地よく会話できる世界をつくること、人間関係そのものを再構築することを考えていました。
Soul Rebootの起源を一つの日付に決めることはできません。構想として現れたのは2020年頃。しかし、願いの起源は、もっとずっと前です。他人の家で、「ここは私の家ではない」と感じていた幼い頃。大切にされる条件を無意識に探していた頃。「あなたは関係ない」と輪の外へ出された頃。そのたびに心の中で生まれた、こんな関係ではない世界があるはずだ。という願い。そこが、本当の起源だったのだと思います。
私は、人間関係を学びたかったのではない
私はこれまで、心理、感情、脳の反応、自動思考、境界線、支配構造、会話のすり替え、責任の転嫁、不安、身体反応など、さまざまなことを探究してきました。一見すると、別々の探究に見えます。けれど、今日、すべてが一本につながりました。
私は知識を集めたかったのではありません。分析そのものが目的だったのでもありません。私が本当に知りたかったのは、どうすれば、人は自分を失わずに、他者とつながれるのか。ということでした。
他者を理解することと、従うことは違う。相手を排除しないことと、侵入を許すことは違う。共感することと、責任を引き受けることは違う。感情を大切にすることと、感情に支配されることも違う。自分の意思を持つことと、相手を支配することも違う。
私は長い間、こうしたものを混同していました。なぜなら、私の周囲では、人間関係がしばしば、愛という名の支配、心配という名の介入、家族という名の同調圧力、善意という名の自己犠牲、理解という名の服従に変換されていたからです。だから私は、一つずつ分離して、言葉にし、構造を見つける必要がありました。それは、単なる知的探究ではありません。自分が生きられる世界を見つけるための探究でした。
Soul Rebootは、傷を語るための場所ではない
Soul Rebootの出発点には、確かに私の傷があります。けれど、傷そのものを中心に据えたいわけではありません。「私はこんなに苦労した」と訴えるためでもありません。誰かを悪者にし、排除するためでもありません。傷つけた相手を裁き続けるための講座でもありません。
相手にも、その人なりの背景や生存戦略があると理解する。しかし、その理解を理由に、自分の尊厳を差し出さない。支配でもなく、迎合でもない。勝者と敗者をつくる関係でもない。それぞれが一人の人間として存在しながら、関係をつくっていく。
農業を志す人が「日本の食を豊かにしたい」と願うように
農業をプロジェクトにする人がいます。その人は、単に野菜を売りたいのではないでしょう。「次の世代にも、安全でおいしい食を残したい」という大きな願いがあり、その実現手段として、土を耕し、作物を育て、流通を整えます。
Soul Rebootも、私にとっては同じです。講座を届けることが最終目的ではありません。心理を伝えることも、境界線という考え方を伝えることも、目的ではなく手段です。私が本当に実現したいのは、信頼して気持ちを預けられ、互いの尊厳を守りながら生きられる世界を増やすこと。
そのために、自動思考を観察する。感情と物語を分ける。不安の声を正しく翻訳する。支配構造を見抜く。境界線を持つ。自分の意思を取り戻す。異なる人とも、主権を保ちながら共生する。これらを体系化しています。Soul Rebootは、心を一時的に楽にするためだけの方法ではありません。人間関係の文化そのものを、少しずつ書き換える試みです。
私自身が、その世界に住みたい
これは、誰かを救済するためだけの活動ではありません。私自身が、その世界に住みたいのです。信頼して話せる人がいる。嫌なことを嫌だと言っても、関係を脅かされない。異なる意見を持っていても、人格を否定されない。苦しいときは支え合い、元気なときは互いの自由を尊重する。誰か一人が我慢し続けなくても、関係が成り立つ。失敗しても断罪されず、話し合いによって修復できる。
そんな世界を、私は心底欲しかった。長い間、その世界がどこかに存在していて、いつか自分も入れてもらえるのを待っていたのかもしれません。けれど今は、分かります。完成した理想郷が、どこかに用意されているわけではない。誰かが私を招待してくれるのを待つだけでもない。
苦しみを正当化するつもりはない
私は、「苦しんだから今がある。だから苦しみも必要だった」とは言いません。幼い子どもが疎外感を味わう必要など、本来ありません。尊厳を傷つけられる経験も、支配される経験も、人生に不可欠なものではありません。苦しかったことは、苦しかった。失ったものは、確かにあります。その事実を美談にはしません。
ただし、もう一つの事実もあります。私は、その経験によって生まれた問いを、途中で捨てなかった。なぜ苦しいのか。何が起きているのか。どうすれば違う関係をつくれるのか。何十年も探究し、観察し、言葉にし、構造を見つけてきました。
苦しみがSoul Rebootをつくったのではありません。苦しみの中でも、よりよい世界を求めることを諦めなかった私が、Soul Rebootをつくったのです。
Soul Rebootは、私の人生をかけた探究である
Soul Rebootは、完成した答えを一方的に教えるためのものではありません。私自身も、現在進行形で探究しています。人は、どうすれば自分の感覚を信頼できるのか。不安や身体反応は、何を伝えているのか。相手を理解しながら、どこで境界線を引くのか。違う価値観を持つ人と、どこまで共生できるのか。愛と支配は、どこで分かれるのか。安心と依存は、何が違うのか。自由と孤立の間に、どのような関係をつくれるのか。
これらの問いに、簡単な正解はありません。だからこそ、私は人生をかけて探究したい。机上の理論だけではなく、自分自身の反応、人間関係、日常の出来事を観察しながら、実際に使える言葉と方法へ変えていきたい。
私自身の「主権回復」の探究は、ここからも続いていきます。
私がつくりたい世界
私がつくりたいのは、誰も傷つかない完璧な世界ではありません。意見の違いもある。誤解も起きる。感情的になることもある。失敗もする。
それでも、相手を黙らせて終わらせない。人格を否定して勝とうとしない。愛を理由に、相手の人生を奪わない。理解を求めるために、自分を消さない。違いがあっても、それぞれの存在と尊厳を守りながら、対話できる。間違えたときには、謝り、修復できる。離れる必要があるときには、相手を人間以下に扱わずに距離を取れる。
そんな世界です。それを理想論で終わらせず、日常の言葉、判断、選択、境界線として実装していく。それが、Soul Rebootです。
なぜ、私はSoul Rebootをやるのか
私が心底欲しかった世界を、もう「ないもの」として諦めないためです。誰かがつくってくれるのを待つだけでなく、自分の手でつくるためです。
家族の中で孤独だった人。人に合わせすぎて、自分の声を見失った人。理解しようとするほど、相手に飲み込まれてきた人。安心できる関係を知らず、それでも諦めきれなかった人。そんな人たちと、「ここにいていい」「違っていていい」「自分を消さなくていい」と感じられる世界を育てるためです。
Soul Rebootは、私の過去を処理するためだけのものではありません。私がこれから住みたい世界の設計図です。そして、その世界を社会の中に一つずつ増やしていく、人生をかけたプロジェクトです。
私は、私を消さない。
そして、誰も自分を消さずに生きられる関係を、ここからつくる。
Soul Rebootは、ここから始まります。
よくあるご質問
この考え方が、自分に合うか確かめる。
Soul Rebootは、合う人と合わない人がはっきり分かれるプログラムです。まずはご自身に合うかどうかを確認してみてください。
